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東恩納(沖尚)ら軸に継投、小技で初V狙う U-18野球W杯きょう台湾で開幕


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
大学代表戦の7回途中から登板した東恩納=28日、東京ドーム

 野球のU―18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)が8月31日に台湾で開幕する。日本代表は春夏の甲子園大会で活躍した選手を軸にした高校3年生20人。これまで9度出場の日本は準優勝4度、3位が2度で、悲願の初優勝を目指す。

 特徴的なのは投手を9人登録した点だ。国内大会に比べて細かい球数制限が設けられ、例えば、41球以上を投げた選手は翌日は登板できない。9月1日にスペインとの初戦を迎える日本は、決勝まで勝ち進んだ場合、10日間で9試合を戦わなくてはならない。7回制とはいえ投手の数が必要で、左腕の前田(大阪桐蔭)を軸とし、球威のある木村(茨城・霞ケ浦)、今夏の甲子園で活躍した森(徳島商)、東恩納(沖縄尚学)らの継投で試合をつくることとなる。

 野手は長打力に重きを置かず、俊足巧打の選手をそろえた。使用バットは金属ではなく木製で、前回大会も指揮を執った馬淵監督は「海外のパワーピッチャーを相手に、簡単に打てない」と痛感。甲子園大会優勝に大きく貢献した丸田(神奈川・慶応)、バットコントロールが抜群の橋本(宮城・仙台育英)を上位に置き、犠打、進塁打、盗塁を駆使した「スモール・ベースボール」を前面に押し出して戦う方針だ。知花(沖縄尚学)も選出された。

 12チームが2組に分かれ、1次リーグB組の日本は前回優勝の米国などと総当たりで対戦。各組上位3チームが2次リーグに進出する。10日に決勝と3位決定戦が行われる。
(共同通信)