「触りたい衝動抑えきれず」 マッサージと称し部活生徒にわいせつ 元教員が起訴内容一部認める 那覇地裁沖縄支部


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那覇地裁沖縄支部

 2020年に県内中学校の部活動でけが防止のマッサージなどと称して部員の女子生徒にわいせつな行為をしたとして、当時教員で部活顧問だった30代会社員の男が準強制わいせつ容疑で摘発されていたことが31日、分かった。那覇地裁沖縄支部(林田海裁判官)で同日あった公判の被告人質問で、同罪に問われた被告は「(部員に)触れたい衝動を抑えきれず、触ってしまった」と起訴内容の一部を認めた。

 被告は被告人質問で15年5月~22年9月に教員として勤務、顧問は16年4月~21年3月に務めたと説明した。けが防止のために部員40人近くにマッサージやストレッチをし、うち6人にわいせつ行為をしたと明かした。

 初めてわいせつ行為をしたのは19年5月ごろだったとした。一方で起訴された2件中、1件のわいせつ行為は否認し無罪を主張している。

 検察側によると、被告は部員2人に対し、けが防止のためマッサージが必要などとし、わいせつな行為をしたとしている。被告と部員の2人だけの室内でマッサージをしていたとした。

 県教育委員会学校人事課によると、被告は臨時的任用教員だった。関係者からわいせつ行為の情報提供があった時、被告は既に退職後だった。同課は、被告の退職手当の支払いを差し止める処分の手続き中とした。