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沖縄ニューカレドニア協会、6年ぶり訪問団26人が出発 会長「交流を絶やさない」


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 沖縄ニューカレドニア友好協会(座安孝明会長)の第5次訪問団が31日、那覇空港からニューカレドニアに向けて出発した。台風11号の影響を受け、出発を1日前倒しした。訪問団は16~84歳の総勢26人で、9月2日から9日まで現地に滞在する。訪問団の派遣は、2017年以来6年ぶり。

ニューカレドニアに向け出発する沖縄ニューカレドニア友好協会の第5次訪問団=31日、那覇市鏡水の那覇空港チェックインロビー

 訪問団は、現在も県系人が多く住んでいる北東部のポワンディミエで親戚と交流し、東部のティオでは日本人墓地を訪れ慰霊する。空港の出発式で座安会長は「今は移民した県系人が3世から5世の時代となっている。これからも交流を絶やさないようにしたい」と訪問の意義を語った。

 また、現地のラペルーズ高校で、映画「まぶいぐみ―ニューカレドニア引き裂かれた移民史」(本郷義明監督、三木健原作・監修)の上映会も予定している。映画のプロデューサーで、現地に親戚がいる末吉真也さんが訪問団に参加する。末吉さんは「映画を通して『まぶいぐみ』という行為を未来永劫(えいごう)つないでいきたい」と、沖縄とのつながりを維持する意気込みを語った。(玉寄光太)