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沖縄予算での「防衛」インフラ整備、 沖縄担当相「民生」強調も「防衛・海保ニーズ反映」とも


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 【東京】2024年度の沖縄関係予算の概算要求で、「国家安全保障戦略」に基づく「総合的な防衛体制強化」に向けた公共インフラ整備を金額を示さない「事項要求」として加えたことについて、岡田直樹沖縄担当相は1日、「今後、関係省庁において丁寧に検討、調整作業を進めていく方針だ」と述べた。

 同日の閣議後会見で記者団から、「内閣府としてインフラ整備の議論にどのように参画するのか」と問われて答えた。

 岡田氏は「民生利用のニーズに加え、防衛省・海上保安庁のニーズを反映できるよう、関係省庁間で検討を進めている」と述べた。県内の空港や港湾が対象となった場合、「沖縄振興予算に計上することが想定される」とした。「事項要求」とした点には、「これまでにない初の取り組みであり、制度設計や必要額の算定に一定の期間を要することが見込まれる」ためだと説明。「整備の意義を民生の観点で丁寧に説明できるよう、検討、調整作業に協力していきたい」と述べた。
 (安里洋輔)