ゲームに1億2千万円課金!? モバイルプリンスの知っとくto得トーク[322]


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8月22日、勤め先のスーパーのお金およそ2億円を横領したとして、経理部の次長が逮捕されました。容疑者は、横領したお金のうち約1億2千万円を5種類のスマホゲームに課金していたということです。

盗んだ金額の大きさにも驚きましたが、「スマホゲームにここまでお金を課金できるんだ」と、また驚いてしまいます。

確かに、有料のガチャガチャを回してキャラクターを強くする種類のスマホゲームでは、このくらいのお金は“使えてしまう”仕組みになっています。

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ガチャガチャを回してレアなキャラクターが出てくるかもしれない…。この時、私たちの脳内からは、興奮物質の「ドーパミン」が発生します。

たとえガチャガチャが外れたとしても、あの興奮を味わいたくて、またガチャを回したくなる…。ドーパミンは依存症の原因となります。

ゲームに課金してガチャを回すことで、ゲーム依存のような状態に陥り、やめたくてもやめられない状況になる人もたくさんいるのです。

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依存しやすいギャンブルやお酒、タバコなどは、法律で20歳未満の使用、販売が禁止されています。麻薬などの薬物は、子どもはもちろん、大人も法律で禁じられています。

しかし、スマホゲームのガチャは、法律で規制されていません。ギャンブルに似たスマホゲームの依存性の問題点【※1】は、もっと知られてもいいでしょう。

※1 ギャンブルに似たスマホゲームの依存性の問題点 … 最近はゲームだけでなく、スマホでプレイできる「オンラインカジノ」も問題視されています。スマホで手軽にお金を賭けることができ、癖になって依存症に陥ってしまうということです。日本でオンラインカジノに接続して賭博を行うことは犯罪ですが、SNSのインフルエンサーなどが「大丈夫」などとアピールをして若い世代を引き込んでいます。

イラスト 小谷茶(コタニティー)

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 1987年、沖縄市出身。お笑い芸人・携帯電話ショップ勤務の経験を生かし、スマホ・ネット活用の方法を楽しく、わかりやすく伝える。2020年、本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」を出版

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