カボベルデの選手が「宝物になる」と沖縄の高校生に伝えたこと バスケW杯 与那原町で交流


この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
フィデル・メンドンサ選手(右端)、身長2メートル11センチのE・タバレス選手と並ぶ知念高校の生徒=8月22日、与那原町観光交流施設

 FIBAバスケットボールW杯に出場するカボベルデ共和国の代表選手と、沖縄県与那原町の子どもたちの交流プログラムが8月22日、与那原町観光交流施設で実施された。「海外挑戦」をテーマにした講話には、知念高校のバスケットボール部員を中心に53人が参加し「大事なのは諦めないことだ」と語る選手の話に耳を傾けた。

 カボベルデはアフリカ大陸の北西沖に位置する島国で人口約56万人(2021年)の小さな国。代表選手らは、20~22日まで与那原町で事前合宿をする予定だったが、フライトが遅れたため21日夜に那覇に到着し、22日のみ同町で事前練習をした。

 講話では、キャプテンのフィデル・メンドンサさんと、ポイントガードのウィリアムズ・タヴァレスさんが自身の経験を話した。
フィデルさんは「バスケットを踏み台に、いろいろな文化の人と交流してほしい。バスケットを通して友達をつくって大事にすると、もっと大人になったときに宝物になる」と語りかけた。

 ウィリアムズさんはアメリカの大学に留学した経験を基に「みんながそれぞれ持っている才能を生かして世界で活躍してほしい。毎日目標を設定して、継続と諦めないことが大事だ」とエールを送った。

 女子バスケットボール部の生徒(17)は「選手たちのバスケに対する考え方を尊敬した。私たちのチームも県でベスト8という目標に向かって前進したい」と笑顔で話した。
 別の生徒(17)も「小さな国からアメリカに留学して、プロに入ってすごい。毎日目標を立てるのは難しいかもしれないが、少しずつやっていけば自分の夢も達成できるはず」とはにかんだ。
(上江洲仁美)