歩道に倒れていた心肺停止状態の男性を救助 4人で連携、通報や心臓マッサージ 那覇市消防局が感謝状


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人命救助をしたとして那覇市消防局から感謝状が贈られた新里英司さん(左から2人目)と徳里大樹さん(同3人目)=8月21日、那覇市銘苅

 【那覇】那覇市消防局は8月21日、心肺停止状態だった男性を救助したとして、県警本部地域課自動車警ら隊の新里英司さん、徳里大樹さんと、第一発見者の津田浩希さんの3人に感謝状を贈った。現場にはもう一人、30代男性がいたが、感謝状を辞退した。4人の迅速な処置で、倒れた男性は現在、後遺症もなく社会生活を送っている。

 市消防によると、4月20日午前、市内の歩道で倒れていた男性を発見した津田さんが110番通報し、心肺蘇生を行った。駆け付けた新里さんと徳里さん2人が心臓マッサージや自動体外式除細動器(AED)装着などの救命処置を施した。感謝状を辞退した男性は119番通報で現場の状況などを伝えた。

 8月21日、那覇市銘苅の消防局で行われた贈呈式には警察官の新里さんと徳里さんが出席した。警ら隊の主任を務める新里さんは「救急隊や病院のスタッフなど関わった全員が男性を助けようと連携した。名誉ある賞をいただき光栄だ」と語った。

 照屋雅浩消防局長は「迅速で適切な処置のおかけで男性の命だけではなく人生をも救った。心より感謝したい」と語った。
 (吉田健一)