ヌヌマチガマ、八重瀬町が扉撤去 NPOが10月設置


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壕内に設置された木製の扉を撤去する町職員ら=1日午前11時ごろ、八重瀬町のヌヌマチガマ

 【八重瀬】八重瀬町の戦跡「ヌヌマチガマ」を特定のNPO団体が指定管理することに反発して、NPO法人沖縄鍾乳洞協会(山内平三郎理事長)がことし10月に壕内に設置した鍵付きの木製扉が1日、町によって強制撤去された。

糸満署の立ち会いの下、町職員ら7人が扉の撤去作業に当たった。大きな混乱はなかった。
 町教育委員会は「扉の設置場所は町有地であり、今後の平和学習の妨げになる」と撤去の理由を説明した。「今後も協会と話し合いを続ける」と話した。
 町は扉を撤去したほか、協会が壕内に展示していた沖縄戦当時の遺物類を私有地区域に移動させた。
 協会の山内理事長は「今後は町とは別に、地権者から許可を得た私有地区域でガマの案内をする」と話した。