くらし

特性応じた学び支援 発達障がい児対象に塾

富川史郎さん(右)の指導を受けながら掛け算を学ぶ曙小4年生の鶴田光優さん=10月23日、那覇市古島の育脳学習塾「あしすと」

 発達障がいや発達が気になる小学生を対象にした育脳学習塾「あしすと」が、7月から那覇市古島で運営を始めている。代表の富川史郎さん(50)は、発達障がいのアスペルガー症候群と診断された小学生の息子がいる。

息子の行動が理解できず悩んだ経験を踏まえ、静岡県内で発達障がいの学習支援員の養成講座を修了。静岡県内の特別支援学校で支援員として経験を積んだ。「個々の特性を理解した学習内容を提供し、基礎学力を身に付けられるようにして、自己肯定感を高めたい」と熱っぽい口調で語る。
 「あしすと」には那覇市、宜野湾市、糸満市の7校から9人が通塾。国語と算数の学習に付いていけない部分や、授業の進度に沿って学習を進めている。
 読み書き、聞く話すなどのうち特定の分野に著しい困難さを示すLD(学習障害)の子には、専用教材を使ってトレーニングを施す。じっと座っているのが苦手な注意欠陥多動性障害(ADHD)の児童に対しては、数を読み上げる練習を通して集中力を養うようにしている。
 「誰が、いつ、どこで、何をした」などの5W1Hを使い、昨日の出来事などを話す練習「ソーシャルスキルトレーニング」も導入。これらを学習の前に実施し、学びに入りやすいように工夫している。
 那覇市立曙小4年生の鶴田光優(みゆ)さん(9)は週1回、「あしすと」に通学している。富川さんは、光優さんの担任から補習が必要な部分をメモ書きでもらい、学習に反映させている。母親の瞳さん(38)は「集中力が続かないところを理解して丁寧に教えてくれる。毎月1回は保護者との面談があり、学習の振り返りも一緒にできるので安心して通える」と話す。
 富川代表は「進学塾とは違い、基礎学力の定着を目指している。弱い点を補いながら、子どもたちの強みを引き出していきたい」と抱負を語った。
(高江洲洋子)



関連するニュース







  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス



  • 会員制サービス






  • 他のサービス