F16飛来で騒音1.39倍 嘉手納基地、深夜早朝は2倍超


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 米軍嘉手納基地で米オクラホマ州タルサ空軍基地所属などのF16戦闘機が訓練を始めて以降、深夜早朝の騒音を含む騒音発生回数が急増していることが3日、分かった。嘉手納町が町内3地点で測定した数値を訓練開始前の28日間と開始後の28日間で比べると、訓練開始後の深夜早朝騒音発生回数は324回で開始前(142回)の2.28倍に増え、騒音発生回数全体は4528回で開始前(3247回)の1.39倍に増えた。

 同町に寄せられた騒音に関する苦情も19件から44件に増えた。10月22日から26日までに同基地に飛来したF16が訓練を始めた同26日を起点とし、9月28日から10月25日までと10月26日から11月22日までの騒音測定回数を比べた。
 嘉手納町、沖縄市、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)はこの日、沖縄防衛局や外務省沖縄事務所を訪れて抗議した。F16を同基地で運用しないよう求め、外来機に関する情報提供徹底を要求した。三連協は飛来前も関係機関を訪れ、飛来させないよう要請していた。
 会長を務める野国昌春北谷町長は「外来機を飛来させないよう事前に意思表示していたが配備された。州空軍が嘉手納基地で訓練することが常態化しているのではないか」と指摘した。
英文へ→F-16 fighter jet noise pollution 1.39 times higher than before aircraft training started in Kadena