「汗水節」精神、次代へ 勤労感謝の日、多彩行事 八重瀬


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汗水節石碑に献奏する汗水節愛唱会、汗水節保存会の会員ら=11月23日、八重瀬町具志頭

 【八重瀬】「『汗水節の里』宣言記念事業 未来につなぐ汗水節の心」(同事業実行委員会主催)が11月23日、八重瀬町具志頭農村環境改善センターで開かれた。旧具志頭村出身の仲本稔氏が作詞した民謡・汗水節を町内の子どもたちが歌う「第2回子ども汗水節大会」が行われたほか、汗水節の普及啓発に取り組む町内各種団体が連携し「汗水節の里」啓発協議会を発足することも発表された。多数の町民が参加し、汗水節に歌われる精神を次世代へ継承することを誓った。

 催しは町が2014年12月19日、仲本氏の生誕110年に合わせ「汗水節の里」宣言をしたことを記念し、勤労感謝の日に合わせて開催した。宣言では、歌詞で歌われる勤倹貯蓄や社会奉仕の心の実践を奨励している。
 開会に先立ち、町具志頭の汗水節石碑と作曲した宮良長包氏の墓前で、汗水節保存会や汗水節愛唱会が献奏を行った。
 子ども汗水節大会では保育園、幼稚園児が踊りを披露し会場を沸かせた。具志頭、白川、新城の3小学校の児童は個性あふれる汗水節を演奏し、3組に大賞が贈られた。汗水節一句コンテストの表彰も行われ、東風平中3年の東亮太君の「働いて 得た喜びが 糧となり」が大賞に選ばれた。
 玉栄茂秀実行委員長は「宣言をしたことで、人材育成やまちづくりの大きな可能性が広がった」と語った。
 子ども汗水節大会の大賞受賞者は次の通り。
 宮平心花(こはる)、大城凛花、高嶺咲希(以上白川小5年)▽新垣聖(さと)(具志頭小6年)▽城田琉奈(同)