【中国時報】中台間でスパイ送還 10月合意、初の釈放


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 台湾総督府のスポークスマンは11月30日、中国政府がスパイ容疑で拘束していた台湾の元軍人2人を釈放し、ことし10月13日に台湾に送還していたことを明らかにした。

中台間でスパイの容疑者を釈放するのは初めてで、台湾側も既に容疑者1人を釈放し、中国に送還している。
 中国側が釈放したのは、台湾の軍事情報局に所属していた朱恭訓上校(大佐相当)と徐章国上校の2人。2006年にベトナムから中国に入国したところを逮捕され、服役していた。2人は中国に拘束されたスパイ容疑者としては過去最高職位だった。
 スパイ容疑者の釈放については中台間で交渉が続いていたが、10月に合意に至って実現した。台湾側はさらに1人を釈放するとみられているが、まだ人選は明らかになっていない。