今帰仁の民泊促進へ とまりーな、34件登録


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民泊予約サイト「とまりーな」をPRする、とまれるの三口聡之介代表(中央)と今帰仁村観光協会の新城正巳会長(右から2人目)=9日、琉球新報社

 今帰仁村観光協会(新城正巳会長)はこのほど、民泊予約サイト「とまりーな」を運営する、とまれる(東京、三口聡之介代表取締役)と業務提携し、村内で宿泊営業が認められている民家34件を同サイトに登録した。これまで今帰仁村の民泊は修学旅行生を主な受け入れ対象にしてきたが、今後、国内外の個人客など新たな客層の利用も広げていく。

 9日に琉球新報社を訪れた新城会長は「少子化が進んでいる中、修学旅行生の宿泊はいつまであるのか分からない。今後訪日客などによる宿泊で、民泊事業を今帰仁村の一大産業にしていきたい」と述べた。
 また、とまれるの親会社の百戦錬磨(ひゃくせんれんま)(宮城県、上山康博社長)は、6月にドコモ・バイクシェア(東京)と締結しており、通信やGPS機能、スマートフォンなどと連動した遠隔制御機能を搭載した自転車を貸し出す次世代型の「シェアリングシステム」を今月21日から今帰仁村で導入する予定。
 「とまりーな」は東北大震災復興のために運営を開始し、これまで修学旅行が中心だった民泊を、田舎での体験型滞在を希望する一般旅行者に広げ、ネット予約を通じて農家や漁師とのマッチングを図る。同サイトでは現在、全国で500件超が登録し、全て旅館業許可を取得している。
 とまれるの三口代表は「沖縄には文化など魅力的な観光資源が多くある。旅行者が地域に金を落とせる仕組みをつくるため、民泊事業が盛んな今帰仁村との提携を決めた」と述べた。