慶留間小100周年祝う 230人参加「大きな誇り」


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誇りと喜びを新たにした創立100周年記念式典・祝賀会=11月21日、座間味村立慶留間小学校

 【座間味】座間味村立慶留間小学校(玉城典男校長)の創立100周年記念事業が11月21日、区民や村民、郷友会関係者ら約230人が参加する中、盛大に開催された。

 初めに、グラウンドの一角に建てられた記念の石碑の除幕式が関係者によって行われ、その後体育館で式典と祝賀会が開かれた。
 式典で野崎康期成会会長は「多数の方が参加したことは慶留間区民の大きな誇りと喜び」とあいさつした。児童のほか同小学校に勤務していた教員や郷友らの盛りだくさんの余興があり、会場は大変なにぎわいを見せた。
 慶留間小学校は1945(昭和20)年3月23日に、戦禍を受け校舎が全焼。同26日には米軍が上陸して慶留間区民65人が「集団自決」(強制集団死)し、学童13人も犠牲になった。
 生き残った島民たちは互いの絆を深く保ち、島の復興に頑張ってきた。同年7月に米軍政府に統治され、露天学校から戦後の教育復興も図られてきた。今では素晴らしい校舎や体育館とグラウンドとなり、出席者は感慨を深くしている様子だった。(宮里芳和通信員)