【豊見城】“三度目の正直”で頂点を射止めたい-。ことし2回の県大会で、いずれも準優勝の悔しさを味わった豊見城パワーズ。12月26日に開幕し、32チームが出場する県学童軟式野球大会(第32回古賀杯争奪)で念願の優勝を目指す。
豊見城パワーズの持ち味は、走塁で相手守備をかき乱し、点を奪う機動力野球。ことし出場した大小13大会で優勝7度、準優勝5度の成績を誇る。7月の全国大会は県勢初の準優勝に輝き、実力は折り紙付きだ。
豊見城小学校1年から6年までの14人が所属する。練習は、ほぼ毎日の3時間。厳しい走り込みにも耐えてきた。6年生10人にとっては集大成の大会となる。
チームを少数精鋭の集団へと成長させた与那覇幸広監督(43)は「実力を発揮してくれると信じている」と熱いまなざしを向ける。一方で、「来年はごそっと6年生が抜ける。廃部の危機でもあるんです」と複雑な表情も見せた。
主軸でチームを引っ張る秋山伸治主将(12)は過去の悔しさを胸に闘志を燃やす。「みんなで声を出し合ってチームをもり立てていきたい。必ず優勝する」と決意を込めた。