【北中城】村内各地の集落に伝わる踊りや逸話劇などを中学生らが発表する「第1回北中城村伝統芸能まつり」が11月27日、北中城中学校で開かれた。生徒たちは地域住民から伝統芸能を学び、練習を重ねて本番に臨んだ。50人以上が出演し、体育館は熱気であふれた。
村内児童がかぎやで風などを発表した。熱田は「フェーヌシマ」、荻道・大城は「御知行(うちじょう)」、喜舎場は棒術、仲順は「仲順流り劇」、島袋は「赤木名節」をそれぞれ披露した。
フェーヌシマを踊った北中城中1年の兼城侑平君(13)は「7月から練習を始め、週2回公民館で練習した」とやり切った笑顔で話した。「指導してくれる地域の人がいてありがたい」と感謝の言葉を話した。
参観した野原浩司さん(43)は「中学生の放課後の居場所づくりにもなり、伝統芸能の後継者育成にもつながる。地域に愛着を持てるはずだ」と感想を話した。
北中城中の徳村永盛校長は「それぞれの集落に『ワッター島にこんなのあるよ』と自慢できるような宝がある。学校と家庭、地域連携の取り組みで、とてもうれしい」と意義を話した。