石垣でPM2.5上昇 きょう県内「非常に多い」


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
スプリンターズが予測した16日午前9時の大気汚染粒子の分布図

 県大気汚染常時監視テレメータシステムによると、石垣市の微小粒子状物質PM2・5の濃度が15日午後8時と同10時に、環境省が健康を保つのに望ましいとする水準(環境基準)の上限の1立方メートル当たり35マイクログラムに達した。中国の汚染された大気が近づいたものとみられる。本島、宮古地方も夕方以降、上昇傾向にある。16日はさらに高くなりそうだ。

 気象庁の情報などを参考に大気エーロゾル(微粒子)予測をするサイト「SPRINTARS(スプリンターズ)」は、沖縄地方で16日午前0時~正午に「非常に多い」と予測している。16日正午から17日午前0時は「多い」、17~19日は「やや多い」、20日以降は「少ない」と予測している。
 石垣市は15日午前1時~午後2時までの平均が3・2マイクログラムだったが、同3時に12マイクログラムへ一気に上昇。その後も時間を追うごとに濃度が高くなった。宮古島市も午後2時までは平均4・2マイクログラムだったが、同3~10時は10~19マイクログラムで推移した。
 名護市は午前1時~午後10時までの平均が6マイクログラム、沖縄市は12マイクログラム、那覇市は7マイクログラムだった。本島地方も午後8時以降、少しずつ高くなっており、沖縄市は午後9時に20マイクログラムを記録した。
 県は早朝(午前5~7時)の平均が85マイクログラムを超えた場合などに注意喚起を行う。