PM2.5 石垣で高濃度 県内きょう「やや多い」予測


この記事を書いた人 志良堂 仁
PM2・5の大気中濃度が高水準となる中、影響を懸念してマスクを着用する通行人ら=16日午前11時半ごろ、那覇市の久茂地交差点

 微小粒子状物質PM2・5の大気中濃度が16日、県内各地で高い水準となった。石垣市は午前0時~午後9時の平均濃度が1立方メートル当たり35マイクログラムとなり、環境省が健康を保つのに望ましいと定めた環境基準の1日平均35マイクログラムに並んだ。中国で汚染された大気が寒冷前線に運ばれ、沖縄地方に飛来したとみられる。街中ではマスク姿の通行人が多く見られた。うるま市では一部の学校で部活動の練習が中止になった。

 県大気汚染常時監視テレメータシステムによると、16日午前0時~午後9時の平均濃度(1立方メートル当たり)は名護市21マイクログラム、沖縄市30マイクログラム、那覇市22マイクログラム、宮古島市30マイクログラム。
 気象情報などを参考に大気エーロゾル(微粒子)予測をしているサイト「SPRINTARS(スプリンターズ)」は16日現在、17日午前0時~午後6時のPM2・5濃度を4段階で下から2番目に低い「やや多い」、午後6時以降は最も低い「少ない」と予測している。16日の予測は最も高い「非常に多い」だった。
 県は(1)1日平均が70マイクログラム超(2)早朝(午前5~7時)平均が85マイクログラム超(3)日中(午前5時~正午)平均が80マイクログラム超―のいずれかに該当した場合、注意喚起する。