【豊見城】大相撲巡業で沖縄を訪れた伊勢ケ浜部屋の力士約30人が、9日から16日まで豊見城市の嘉数公民館に宿泊した。区民らは11日、同公民館で歓迎会を開き、力士らをもてなした。
同部屋沖縄後援会の山城薫会長が嘉数区での受け入れを依頼し、比嘉邦治自治会長が快諾し、実現した。
比嘉会長は「地域力が試される貴重な経験をさせてもらった。力士の皆さんと交流でき、みんな喜んでいる」と歓迎した。区民からは豚の丸焼き1匹が力士に提供され、伊勢ケ浜部屋からは特製ちゃんこが区民に振る舞われた。太鼓集団「しんか」がエイサーを披露し、沖縄の文化を紹介した。
横綱・日馬富士は「温かく迎えてくれてうれしい」と感謝し、「みんなにもっと相撲を好きになってもらいたい」と笑顔で交流した。
「しんか」の団長の宇和田大二郎さん(28)は「近くで見ると体が大きくて迫力があり、何よりも優しかった」と喜んだ。
與那嶺龍斗君(11)=長嶺小5年=は「力士は人懐っこくて、一緒にキャッチボールしてくれた」と話した。