新年の平和と健康長寿祈る 国頭村辺戸で「大川御水取り」


この記事を書いた人 田盛 良一
辺戸大川から首里城へ運ぶ「若水」を取る祝女役の女性たち=19日午後、国頭村辺戸

 【国頭】新年の平和や健康長寿を祈り首里城に献上する若水を国頭村の辺戸大川でくむ琉球王朝伝統行事を再現した「大川御水取り」が19日、同村の辺戸であった。併せて若水を首里城へ運ぶ「首里城への若水献上役伝(えきでん)」(同実行委員会主催)で、若水を担いだ走者らが辺戸を出発した。本島西海岸を南下し5日間で26区間126・1キロを運んだ上で27日午後に首里城に到着する予定だ。

 辺戸大川の「若水取り」は1998年に復活させて2004年を除いて毎年実施しており、ことしで17回目。
 人力で運ぶ形式の若水献上役伝は、首里王府が各地の役所「番所」間で情報を伝達していた「宿次(しゅくつぎ)」に着想を得て昨年から実施しており2回目となる。