キングス序盤で主導権 TKbjリーグ第22戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区4位=15勝6敗)は20日、福島県の郡山総合体育館で福島ファイヤーボンズ(東地区4位=13勝8敗)と第2戦(今季第22戦)を行い、93―78で勝利した。

第1戦で力を出せなかったキングスは守備を修正し、第1クオーター(Q)から福島のミスを誘い出した。攻撃ではイバン・ラベネルがインサイドで力を発揮し、徐々にリードを広げた。シュートが外れだした第2Qは福島の外角シュートを許し、一時は逆転された。それでも山内盛久が終了間際に連続得点して43―38で前半を終えた。第3Qは両チームが攻守で勢いを増し、点を取り合った。キングスはドゥレイロン・バーンズが要所で3点弾を沈めて優位に立つと、第4Qもリードを守りきった。キングスは25、26の両日、横浜市文化体育館で東地区の横浜ビー・コルセアーズと2連戦を行う。(観客2331人)

琉球ゴールデンキングス(16勝6敗)
 93―78
福島ファイヤーボンズ(13勝9敗)

◆優位にゲーム進めた
 伊佐勉監督(キングス)の話 昨日の敗戦からディフェンスが崩壊したこと、オフェンスがばらばらだったことをチームで再確認した。今日はチャレンジするつもりで臨もうと、最初の5人がゲームの入りをよくしてくれて、チーム全体として優位にゲームを進めることができた。

◆守備機能、攻撃にリズム
 攻守で力を発揮できなかった第1戦から、キングスがしっかりと持ち直した。機能不全となっていた守備は本来の積極性を取り戻し、ボールを共有しながらリングに向かうチームオフェンスも光った。メンバー5人が2桁得点を挙げるなどバランスよく攻めて、リバウンドの取得数は福島を大きく上回った。
 試合の序盤から小菅直人とマクヘンリーが福島の主力にプレッシャーを与え、何度もターンオーバーを誘い出した。ラベネルや金城茂之は積極的にインサイドに突入し、食い止めようとした福島の主戦ルブライアン・ナッシュをファウルトラブルに陥らせた。伊佐勉監督は「ナッシュ選手、狩俣(昌也)選手は気持ち良くプレーできていなかったのでは」と振り返る。
 第1Qで24―13と優位に立ち、山内盛久は「ゲームの入りが良かったので自分たちのプレーに自信を持って試合を進められた」。点の奪い合いになった後半もキングスの力は衰えず、マクヘンリーがナッシュを抑えることで福島のリズムを狂わせた。
 年内最後の試合となる次戦は強敵の横浜が相手で、厳しい戦いが予想される。福島戦で手にした課題と収穫を力に変えて、白星で2015年を締めくくりたいところだ。