小禄、大勝で初戦突破 高校バスケ・ウインター杯


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第4クオーター、相手守備を振り切ってシュートを決める池田祐一=23日、東京体育館(平安太一撮影)

 バスケットボールの第46回全国高校選抜優勝大会第1日は23日、東京体育館で行われ、県代表の男子小禄は宇都宮工業(栃木)に110―99で勝利して初戦突破を果たした。小禄は大会第3日の25日、高校総体準優勝の桜丘(愛知)と2回戦を戦う。2回戦から登場する県代表の女子那覇は24日に明星学園(東京)と対戦する。

自分たちのバスケした
 源古隆監督(小禄)の話
 ファウルトラブルで主力を下げた前半は我慢の展開だった。後半はスタメンを戻して自分たちのペースに持ってくることができた。速い展開を目指しているのでターンオーバーは仕方ないが、大事な場面で出してしまった。それでも選手たちが頑張って40分間、自分たちのバスケをしてくれた。

随所に伝統の堅守速攻/最後まで“らしさ”貫く
 激しい守備で相手のミスを誘発し、素早い攻撃で点を重ねる。小禄の伝統である堅守と速攻が随所で光り、100点を超えるスコアで初戦を突破した。「最後までみんなで走ることができた」と主将の池田祐一は胸を張る。試合終了のブザーが鳴るまで小禄らしいバスケを貫いた。
 我慢の時間を乗り越えた。スタートダッシュに成功してリードを広げた第1クオーター(Q)、主力にファウルが重なってベンチに下がった。源古隆監督は「リードが帳消しになることを覚悟した」。その予感は的中し、勢いを増した相手に同点とされた。しかし、小禄は崩れなかった。池田が「みんなが人任せにせず『自分がやるんだ』という気持ちがあった」と言うように、主力が不在の時間に残りのメンバーが踏ん張った。
 第3Qは開始直後から攻守で強さを見せつけ、試合の主導権を握った。相手のミスから連続で得点し、池田も「ディフェンスからの速攻で理想通りだった」とうなずく。リング下では松田悠太郎が体を張ってリバウンドを拾い、セカンドチャンスにつなげた。
 次戦でぶつかる桜丘は高校総体準優勝の強敵だ。初戦では相手のプレスディフェンスに苦しみ、ミスから失点する場面もあった。池田は「このままではいけない。しっかり対応して強い気持ちで挑みたい」。勝利にも浮かれることはなく、次戦に向けた強い決意を示した。(平安太一)