キングス快勝 TKbjリーグ第23戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区3位=16勝6敗)は25日、横浜文化体育館で横浜ビー・コルセアーズ(東地区6位=13勝11敗)と今季第23戦を行い、90―74で勝利した。キングスは第1クオーター(Q)の出だしから攻守で圧倒してリードを保つと、後半も攻撃の手を緩めずに快勝につなげた。横浜との第2戦は26日午後2時から同体育館で行われる。(観客2894人)

琉球ゴールデンキングス(17勝6敗)
90―74(20―16,25―14,26―15,19―29)
横浜ビー・コルセアーズ(13勝12敗)

 【評】キングスが多彩な攻撃と厳しいディフェンスで横浜を寄せ付けなかった。第1Qから内外をしっかり攻め分けて、横浜の中心選手にダブルチームを仕掛けるなどして主導権を握った。第4Qに横浜が勢いづいたが、キングスは序盤のリードを守り切った。(平安太一)

素晴らしい入り
 伊佐勉監督(キングス)の話 最初から丁寧にディフェンスをして、いいオフェンスにつながった。最初に出場した5人が素晴らしい試合の入りをしてくれて、コーチングを助けてくれた。

最後は追い上げた
 青木勇人HC(横浜)の話 沖縄が素晴らしい試合をして、その中でうちが点を取れなかった。タフなゲームになったが最後は追い上げた。明日は勝つためにこのコートに戻ってきたい。

最初の5分で圧倒/喜多川爆発 第1Q15得点
 流れを大きく引き寄せる5分間だった。試合の開始直後からキングスが波に乗り、喜多川修平の3ポイントなどで点を重ねた。守備では激しいプレッシャーで横浜の主力に仕事をさせず、開始から4分を過ぎて12―0と圧倒した。第1Qだけで15得点と爆発した喜多川は「最初の5分を特に意識した」と序盤のチームを勢いづけた。
 第1Qで勢いに乗ると、第2Qもドゥレイロン・バーンズや岸本隆一の3点弾でリードを広げた。かつて横浜でプレーしていたバーンズは「久しぶりに帰ってきて特別な気持ちだった」と振り返る。
 第3Qはイバン・ラベネルのインサイドに喜多川のアウトサイドと的を絞らせず、守備でも足を動かし続けた。神奈川出身の喜多川は故郷での試合に、「知り合いも来ていたのでいいところを見せたかった」と笑う。
 選手全員が得点するバランスの良さを見せた一方で、第4Qは29失点と横浜の猛追を許した。伊佐勉監督は「オフェンスから崩れてチームディフェンスができなかった」と反省する。喜多川も「明日(26日)は今日のようにはいかない。修正していい部分を出したい」と誓った。(平安太一)

沖縄のバスケで活路を
 試合を視察したBリーグ大河正明チェアマンの話 沖縄はスピードがあった。速攻やパス回しからの外のシュートは、日本代表でもああいう試合ができればいいと思った。bjのチームはNBLと差があるが、沖縄のようなバスケを続ければ活路を見いだせる。