コラソン、連続4強 ハンド日本選手権


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 ハンドボールの日本選手権第4日は25日、愛知県体育館などで男女の準々決勝を行い、準々決勝から登場の琉球コラソン(現在日本リーグ6位)はトヨタ自動車東日本(同3位)に38―36で逆転勝ちし、4強進出を決めた。コラソンの4強入りは改称前の全日本総合選手権を合わせて2年連続2度目。コラソンは26日午後3時20分から、同体育館で大同特殊鋼(同2位)と対戦する。

▽男子準々決勝
琉球コラソン(日本リーグ)
38―36(7―16,21―12,延長,2―3,3―2,延長,2―2,3―1)
トヨタ自動車東日本(日本リーグ)

◆執念の逆転勝利/2度の延長しのぐ

 再三の窮地を、勝利への執念で乗り越えた。琉球コラソンは第2延長までもつれた接戦をものにし、劇的な逆転勝利。リーグ5連敗の流れも脱し、東長濱秀吉監督も「我慢するところで我慢できた」と安堵(あんど)した。
 コラソンは開始から12分間無得点。新戦力の趙顯章に硬さが見られるなどかみ合わず前半を終えて7―16と、負け試合同然の内容だった。それでも主将の松信亮平は「気持ちの切れる選手はいなかった」と言う。
 後半は守備陣形を従来の高めに戻して圧力をかけ、ボールを奪ったら速攻を徹底した。1点を追う残り1分半。1人退場という絶体絶命の場面を耐え、趙のシュートで同点とし延長へ。その延長も残り7秒で村山裕次が同点弾を決める。迎えた第2延長は終盤、1人少ない状況でGK内田武志が7メートルスローを体を張って止め、勝利への流れを引き寄せた。
 沖縄から駆け付けた応援団、現地に住む県出身者や家族の大声援も後押しになった。「最後の最後まで気持ちをハードに戦えた」と松信。趙の加入や、けがで離脱していた村山の復帰も、得点力不足解消へ光明だ。準決勝は昨年と同じ大同特殊鋼との対戦。松信は「しっかり準備したい」と1点差で惜敗した前回の雪辱を誓い、初の決勝進出を見据えた。