コラソン、堅守に屈す ハンド日本選手権


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 ハンドボールの日本選手権第5日は26日、愛知県体育館で男女の準決勝を行った。いずれも日本リーグ勢同士の対戦。琉球コラソンは大同特殊鋼に23―27で敗れ、決勝進出はならなかった。大同特殊鋼は3大会連続で決勝に進んだ。トヨタ車体は3連覇を目指した大崎電気を28―23で破った。女子は5連覇を狙うオムロンが広島メイプルレッズを19―17で下して、12大会連続で決勝に進出した。北国銀行はソニーセミコンダクタに34―14で快勝した。決勝は4大会連続で同じ顔合わせとなった。

▽男子準決勝
大同特殊鋼(日本リーグ)
 27―23(12―8,15―15)
琉球コラソン(日本リーグ)

◆決勝逃すも手応え
 劇的な逆転勝利を収めた前日の再現はならなかった。愛知を拠点とする大同特殊鋼への大声援が響く会場。コラソンは闘志あふれるプレーで何度も食らいついたが、相手の堅い守備を崩しきれなかった。
 前半から大同特殊鋼の日本代表GK久保にタイミングを読まれ、好セーブを連発された。コラソンはハーフコートラインまで守備ラインを上げて圧力をかけ、速攻への切り替えで対抗し、後半12分についに同点に追いついた。勝負を分けたのは残り5分。2点を追うコラソンのノーマークシュートを久保がこの日20本目のセーブ。コラソンはこの直後に退場者も出してしまい、流れを失った。
 悔しい敗戦となったが、リーグで5連敗していたコラソンにとって今大会の収穫は大きい。高い位置からの守備は揺るぎない武器になった。今大会けがから復帰した村山裕次もこの日8得点を挙げ、点が欲しい場面できっちり仕事を果たした。村山自身、「みんなで最後まで一つになって戦えた」と手応えを感じた様子で、2月に再開する日本リーグへ向け「万全の態勢でいきたい」と心機一転の再出発を誓った。