森トラスト、県内進出 瀬底島ホテル中断地を買収し計画


この記事を書いた人 志良堂 仁

 不動産開発大手でホテル経営などを手掛ける森トラスト(東京都、森章社長)は28日、合同会社瀬底ビーチプロジェクト(東京都)から本部町瀬底島の土地約33万平方メートルを取得し、2020年をめどにインターナショナルホテルを開業すると発表した。同社の県内進出は初めて。ホテルが完成すれば瀬底島に県内最大級のリゾートホテルが誕生することになる。

 森トラストによると、売買契約は12月25日付で、買収金額は明らかにしていない。森トラストグループは現在、全国32カ所にホテル施設を保有・運営している。瀬底島でのホテル建設について同社は「本部町周辺は美ら海水族館や八重岳などがあり、人気が高まっているエリアだ。沖縄を代表する観光地として、さらなる発展が期待される」と述べた。
 瀬底島のホテル建設をめぐっては、2005年に設立した瀬底ビーチリゾートが大型高級ホテルとして開発を進めていたが、米サブプライムローン問題により、工事が計画の半分程度進んだ段階で中断した。当時の計画では、約300億円を投じ、360室を備えるホテルを建設予定だった。