ゴルフのPGM世界ジュニア選手権日本代表選抜大会沖縄予選大会が5日、恩納村の沖縄国際GC(パー72)で行われ、13―14歳女子は81で回った比嘉里緒菜(嘉数中)が優勝した。同男子は豊里裕士(恩納中)、15―17歳男子は西脇まあく(大阪・興国高)が制した。各部の上位入賞者は4月2、3日に佐賀県で行われる西日本決勝大会への出場権を得た。
◆ライバル気にせず集中/比嘉
13―14歳女子は比嘉里緒菜(嘉数中1年)が苦しみながらも頂点に立ち、3年連続の県予選突破を決めた。「納得いかないスコアで悔しさの方が大きい」と反省しつつも「勝てて良かった」とほっとした表情を浮かべた。
「調子は全体的に悪かった」と比嘉。出だしの1番パー5、ティーショットをバンカーに入れ、アプローチも寄らずにダブルボギーだった。
10番パー5は50ヤードから第3打をピンそば30センチにつけてバーディーを奪った。苦しみながらも同じ組で回るライバルたちのスコアを気にすることなく「ゴルフ場との勝負だ」と集中力を保ち続けた。
昨年の全国決勝は7打差の5位で世界選手権代表の座には届かなかった。宮里3きょうだいの父・優氏の宮里道場で腕を磨き「(宮里)藍ちゃんや(宮里)美香ちゃんみたいに世界で活躍したい」と将来を描く比嘉にとって世界選手権は悲願の舞台だ。
「ことしの決勝大会はプロのトーナメントで使うゴルフ場で開催するので去年よりもコースは難しくなる。パターを練習して臨みたい」と世界へ意欲を燃やす。(荒井良平)
◆男子は豊里(恩納中)頂点/苦戦も粘りで踏ん張る
一昨年に続いて2度目の決勝大会進出を決めた13―14歳男子の豊里裕士(恩納中2年)は「アプローチの距離感が合わなかったがドライバーが真っすぐいってくれた」とほっと胸をなで下ろした。
前日の雨を含み「重かった」というグリーンもパットの精度を微妙に狂わせた。ノーバーディー、6ボギー、1ダブルボギー。スコアメークに苦しんだが、そういう時こそ「余計なことは何も考えずにやった」。傷口を広げず、粘りのゴルフで踏みとどまった。
一昨年の決勝大会は「駄目だった」と苦い記憶が残る。雪辱へ「毎日練習して全体的に上達していきたい」と意気込んだ。