【南城】南城市立大里中学校の卒業生で結成した劇団「かつおぶし」が昨年12月23日、大里中体育館で劇団の船出となる初舞台に挑んだ。劇団の結成を呼び掛け、リーダーを務める玉城冴さん(16)=開邦高校1年=は「準備や練習期間が短い中で迎えた本番だったが、やり切ったという達成感があった」と声を弾ませた。
障がいテーマに熱演
上演した「グッバイ・マイ・ラブ」は、知的障がい者が繰り広げる心の交流を描いた作品。実話を基にしたもので、「くちづけ」のタイトルで舞台化、映画化されている。自分たちで内容について議論しながら演出を加えた。
劇団は、現在高校1年の大里中67期の8人で8月に立ち上げた。大里中の恒例行事「ふるさと伝統芸能まつり」で活躍したメンバーが中心だ。
玉城さんは「何か一つのことを創り上げたいとの思いで結成を呼び掛けた。今回のテーマは、障がいについて考えてもらおうと選んだ」と話した。
体育館の使用、音響や照明などは学校やPTAの支援と協力を得て、卒業生や在校生、保護者が舞台を見守った。
大里中PTAの新里嘉会長は「卒業後も学校やPTA、地域がつながり、卒業生が活動を継続するのは喜ばしいこと。在校生にとってもいい刺激になるはずだ」と期待を込めた。