ご飯、友達、勉強「楽しい」 子ども食堂、沖縄市にオープン


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
連日午後6時からの夕食提供を始め、食事を楽しむ子どもたち=11日、沖縄市住吉のゆがふぅ教会

 【沖縄】生活困窮の支援などを行うNPO法人プロミスキーパーズなどによる子ども食堂「ゆがふぅ子どもサロン」が4日から食事の提供を始めた。地域からの要望もあり、オープンの時期を早めた。9日には今後の本格的な運営に向け、ボランティア約50人を集め、運営方法について説明会があった。20日からは宿題のサポートなど学習支援策も始める計画だ。

 子どもサロンは、当初昨年の12月20日のオープンを目指していたが、食堂とする沖縄市住吉のゆがふぅ教会(旧住吉会館)の改装が遅れたことなどもあり、1月20日の開始を予定していた。だが、地元の自治会などから、早いオープンの要望を受け、前倒しした。4日の初日は地域の児童生徒や親も含め30人以上が来訪。その後も連日20人前後の子どもたちが利用している。
 サロンは、連日午後6時から7時半まで開放されている。8日、食事を済ませて、友人とボール遊びをしていた小学校5年生の男児は「おいしいご飯が食べられて、楽しい。ここで友達をたくさんつくりたい」と話した。
 サロンの運営に携わる東江幸広さんは「地域を回って話を聞くと、期待や早く始めてほしいという要望があった。こんなに多くの子どもたちが来るとは思わなかった。地域の役に立てればいい」と話す。栄養バランスを考えた上で、日々3品をメニューにする考えと言うが、これまでにハンバーグや卵焼き、しょうが焼きなどのメニューを提供してきた。
 プロミスキーパーズの栗生みどりさんによると、子どもサロンでは、夕食のほかピアノレッスンや英語サロン、聖書教室、楽器サークルと学習支援にも取り組む考えという。
 運営スタッフによると、「夜は仕事でお母さんがいない」と話す子もいた。子どもと共にサロンを訪れた夫婦は「共稼ぎで夜に食事や宿題の面倒をみてくれるのは助かる」と話した。日々3食を欠く子どもたちにはお弁当にして持ち帰りもさせている。スタッフは「子どもたちが喜んでくれる。これからは持ち帰りの運用も考えたい」と語った。問い合わせはプロミスキーパーズ(電話)080(2707)4416。