知念小児童が模擬投票 18歳選挙権で啓発


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
立候補演説を聞いて「南城市PR大使」への1票を投じる児童ら=19日、南城市立知念小学校

 【南城】南城市明るい選挙推進協議会(運天貴也会長)は19日、市立知念小学校で「南城市PR大使」を選出する小学校模擬選挙を行った。ことし夏の参院選から選挙権年齢が18歳以上になる見込みで、若年層の意識啓発を目的に実施した。市のマスコットキャラクターのなんじぃと、市内で活動するヒーローの勇順マブヤーの2人が候補者となり、小学5、6年生計70人が実際の選挙さながらに投票した。

 児童は立候補演説を聞き比べた上で候補者を選んだ。演説で、勇順マブヤーは「周りの人を笑わせて元気にし、マジムンとけんかしても仲良しになり、考えの違う人とも共存共生する」と強調。なんじぃは「そうじがんばる、はたけがんばる、かぜひかない」と環境美化や農業発展、市民の健康づくりに取り組むことを訴えた。
 投票は実際の投票箱や記載台が使われ、立会人が見守る中行われた。開票の結果、勇順マブヤー48票、なんじぃ22票で、勇順マブヤーが当選した。
 6年の城間真凜さん(12)は「選挙はもっと堅苦しいものだと思っていた。(選挙権を得たら)ちゃんと考えて、任せられる人に投票したい」と笑顔を見せた。
 運天会長は「与えられた権利を行使し、投票で意思表示することが大事だ。教育現場での取り組みを通し、市民の投票率向上を目指したい」と話した。