「世界一、沖縄から」 バイクスタントに闘志 与那原出身・屋比久さん


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バイクを曲乗りし、観客を魅了する屋比久大さん(本人提供)

 【与那原】バイクスタント選手の屋比久大さん(31)=兵庫県神戸市在住、与那原町出身=が、国内外の大会で善戦するなど活動の幅を広げている。4月には沖縄へ戻り、沖縄を拠点に活動を始める。「沖縄から世界一を目指したい」と闘志を燃やす。

「沖縄で知名度を上げ、観客を笑顔にしたい」と語る屋比久大さん=18日、与那原町

 バイクスタントは市販の大型バイクを用いて曲乗りをするスポーツで、エクストリームバイクとも呼ばれる。前輪を上げるウイリーや後輪を上げるストッピー、走行する車体の上で立ったり倒立したりするアクロバットなど、多彩な技を組み合わせる。欧米では盛んだが、国内ではまだ競技人口が少なく、比較的新しいスポーツだ。
 学生のころからバイクが好きだった屋比久さん。21歳の時、沖縄でバイクスタントを始めた。インターネット上の動画を参考に独学で習得し、国内をはじめ、単独で出場した米国、ポーランドで開かれた世界大会でも上位に食い込んだ。ブレークダンスで培ったバランス感覚で、車体上で3点倒立するなど、見る者を魅了する技が持ち味だ。
 活動の幅を広げようと2013年、神戸へ移住した。看護師として働きながら、バイクの修繕費や海外への渡航費などを工面する。帰沖後はプロとして活動するため、スポンサー集めを行っている。「沖縄の企業と共に世界に出たい。同じ思いで沖縄をPRしたい」と意気込む。
 「バイクは事故や暴走族のイメージも強い。でも正しい知識やマナーを持って乗れば、格好良く楽しむことができる」とバイクの魅力を語る。「沖縄の後輩たちに道をつくり、青少年育成の観点からも社会に貢献したい」と力強く語った。
 屋比久さんのホームページはhttp://daiyabiku.ryukyu/