ショーで新たな観光を 県戦略事業のエイサー・空手


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劇場を飛び出し、観光客に近いホテルで上演される「NEO EISA」=23日、那覇市のホテルオーシャン

 県の文化観光戦略推進事業の一環で、観光と伝統芸能の融合を図る「沖縄芸能マグネットコンテンツ」に選ばれる「NEO EISA」(高橋大三演出)と「NEO KARATE」(喜屋武敦演出)の那覇公演が23日、那覇市のホテルオーシャン宴会場で始まった。24日まで。

 「沖縄芸能マグネットコンテンツ」作品は国立組踊劇場での上演が中心だが、初めて劇場以外での公演となった。会場は観光客の多い国際通り沿いのホテル。両作品の制作統括の野底武光さんは「劇場を飛び越えて観光客の近くで試してみたかった」と語った。
 昨年末に台湾公演を成功させた「NEO EISA」は、県内創作エイサー団体からスターチームを構成。空手や琉舞、生バンド演奏も織り交ぜ新たなエイサーを見せる。外国人観光客を想定した言葉によらない「ノンバーバル」作品で、太鼓のリズムに観客も一体となって楽しんだ。
 野底さんは「世界一を目指さないと海外の人を沖縄に招けない。スケールを大きくしたい」と語り、沖縄観光の新たな誘客策としてエンターテインメントショーを位置付けた。