【名護】第57回NAGOハーフマラソンのスタート、ゴール地点となった名護市陸上競技場で24日午後、「あられ」や「ひょう」とみられる小さな氷の粒が降るのが確認された。直径3ミリほど。硬い粒が地面で跳ねたり、衣服に付いたりしたのを選手や応援に駆け付けた市民ら大会関係者ら複数が確認した。降った際は歓声のような声が上がった。子どもらは輪をつくり、おおはしゃぎしていた。
本紙配達員の金城剛さん(47)=浦添市=は大会サポートのため、会場を訪れた。正午すぎに雨が地面で「ぽつ、ぽつ」というような跳ねる音が聞こえ、黒い服に小さな硬い粒が付いていた。金城さんは「朝から寒くて体が縮むような感じだった。(あられは)幼いころ名護市で見たような記憶があるが、めったに見ることができないものを見られた」と話した。
ハーフマラソンを完走した瞬間、陸上競技場のゴール付近で友人らとともに氷の粒を見た渡久地結香さん(19)=名護市=は「氷が体に当たった感じがして雨ではないと思った。初めて見たのでとてもうれしい」と興奮した様子で話した。日向遥ちゃん(4)は「(雨と)違っていた。小さかった」と喜んだ。母親のさをりさん(38)は「初めて見たからうれしかったと思う」と話した。
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