県、きょう国を提訴 辺野古執行停止、係争委判断に不服


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎

 翁長雄志知事による名護市辺野古の埋め立て承認取り消しを国土交通相が執行停止したことをめぐり、国地方係争処理委員会が県の不服審査申し出を却下したことを受け、県は1日、国を相手取り福岡高裁那覇支部に提訴する。地方自治法に基づき執行停止の取り消しを求める内容で、執行停止が違法だと裁判所に判断を求めることで辺野古新基地工事を止める狙いがある。

 承認取り消しをめぐる法廷闘争では、国側が取り消しは違法だとして翁長知事を訴えた代執行訴訟が既に始まっている。県側も国交相による執行停止は違法だとして国を訴えた抗告訴訟を提起しており、これで合計三つの裁判が並行する。事務作業の遅れなどがあれば、2日の提訴となる。