給食費補助し低所得者支援 浦添市、新年度計上へ


この記事を書いた人 田盛 良一

 【浦添】浦添市は、2016年度から市内の小中学校の給食費の一部を助成する方針を2日までに固めた。新年度予算に5千万円を計上する。所得制限を設け、予算の範囲内で市の助成額を決める予定。現在、所得制限の額をどの程度にするか検討している。子どもの貧困が社会問題化する中、低所得世帯の親の負担軽減を目的に実施する。

 市内の小中学生は約1万2千人。給食費などを補助する制度「就学援助」を受ける児童生徒約2400人(要保護・準要保護)は対象から除く。
 一方、市教育委員会は非行型の不登校の中学生を対象に、ことし4月から居場所づくりに取り組む。自立支援員3人を配置しアパート一室を確保するなどの予算約900万円を新年度予算に計上する。
 市教委はこれまで心因性の不登校の児童生徒に対し教育相談室「くくむい」、市立教育研究所の適応指導教室「いまぁじ」で支援してきたが、非行型に特化した居場所づくりは初めて。