波上宮で節分祭 親子、観光客ら400人参加 童心に返り豆拾う


この記事を書いた人 金城 美智子
年男、年女らがまく豆や福物に手を伸ばす人たち=3日午前10時47分、那覇市若狭の波上宮

 節分の日の3日、那覇市の波上宮で節分厄除大祭が行われた。恒例の豆まきには地元の保育園児や親子連れ、外国人観光客ら約400人が詰め掛け、年男や年女がまく福豆やお菓子、おもちゃを競うように取り合った。

 福豆をまいたのは、さる年生まれで数え年25~85歳の男女28人。琉球古典音楽の人間国宝、照喜名朝一さん(83)も参加し「福は内、鬼は外」と声を掛けながら豆をまいた。照喜名さんは「豆をまくのは12年ぶりでとても楽しかった。童心に返った気分だ。ことしは年を取るのも忘れて過ごそうと思う」と笑った。
 息子の太晟ちゃん(1)を連れて参加した近藤衣久美さん(28)は「大人も子どもも必至に豆を拾っている様子が面白かった。初めて来たがとても楽しかった」と話した。
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