渚(ヤクルト)故郷から復活期す 連覇目指し開幕ローテ誓う


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復活を期し、ブルペンで投げ込むヤクルトの新垣渚=1日、浦添市民球場(金城実倫撮影)

 プロ入り14年目で初めて、故郷・沖縄からキャンプのスタートを切ったヤクルトの新垣渚(沖水高-九州共立大出)。2014年途中、ソフトバンクからトレードで加入したが昨季は2軍スタートだったため、宮崎キャンプだった。地元の報道陣に囲まれ「自主トレはやっているが、ユニホームを着て(野球を)やるのはプロに入って初めて。特別な1日になった」とその喜びを語った。

 “松坂世代”の新垣は1980年生まれ、ことし36歳になる年男。「もうひと花、ふた花咲かせないと」と復活を期する。
 初日の1日からブルペン入りし、スライダーやカーブを交えて55球。フォームやマウンドの感触を確かめつつ投げ込んだ。「少し力むところもあったが、実戦に向けて調整していきたい」と意気込む。
 今季の目標は「開幕ローテーション入り」と言い切る。昨季から、3年連続2桁勝利を挙げた2004~06年のダイエー、ソフトバンク時代のように、直球とスライダーを中心にした組み立てに戻した。
 成績は3勝10敗と振るわなかった。それでも1軍で約2年ぶりの勝利を挙げ、登板数は3試合に終わった14年に比べ、15試合と増やした。完全復活へ手応えを感じつつも「投げさせてもらったのに勝てなかった」と悔しさも味わった。
 「ことしは全てが勝ちにつながるようにしたい」。ベテラン右腕は、チームのセ・リーグ2連覇、悲願の日本一へ貢献を誓った。(荒井良平)