米給油機から部品落下 先月29日 宜野湾市が防止策要求


この記事を書いた人 志良堂 仁

 【宜野湾】山口県の米軍岩国基地所属のKC130空中給油機が1月29日、県内で飛行訓練中に、縦約61センチ横8センチのゴム製部品を落下させていたことが6日までに分かった。宜野湾市に沖縄防衛局から連絡があったのは発生翌日の1月30日。市は今月4日、再発防止を求めた文書を同局に送付した。米軍機による部品落下事故はことし初めて。

 市基地政策部によると、防衛局の通知内容では落下部品はプロペラについた氷を取り除く装置の一部。原因は分かっていない。6日時点で被害などは確認されていない。
 空中給油機は1月29日午後7時すぎに普天間飛行場を離陸。その後、嘉手納基地に着陸して点検した際に部品がなくなっているのに気付いた。基地内で部品は見つからず、嘉手納に着陸するまでの間に落下した可能性が高い。
 KC130空中給油機15機が所属する米海兵第152空中給油輸送中隊は2014年8月下旬までに、普天間から岩国へと移駐した。だがその後もたびたび県内へと飛来している。