石垣にこども食堂 川満夫妻が開始 先島ガスは料金割引


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「石垣島こども食堂」を始める飲食店のりば食堂の川満祐次さんと牧子さん夫妻=石垣市登野城

 【石垣】子どもの貧困に関し、石垣市でも支援に向けた民間事業者の動きが広がっている。同市登野城の飲食店「味処のりば食堂」は13日から、夕方の2時間子どもたちに低価格で料理を提供する「石垣島こども食堂」を始める。先島ガスは4月から3人以上の子どもがいる世帯のガス料金を割引する予定だ。

 以前から子育て支援に関心を持っていた、のりば食堂の川満祐次さん(54)と牧子さん(54)夫妻は現状が浮き彫りになる中で「今やらなければ」と気持ちを固めた。祐次さんは与那国島出身。「小さいころは大変だった。同じ経験をしているからこそ手助けできることがある」と力を込めた。まずは第2、4土曜日の月2回、午後5~7時に中学生以下の子どもたちに300円で食事を提供する。
 先島ガスも子育てに課題を抱える沖縄の現状に突き動かされた。玉城保常務は「ガス代の割引分を学習などに使ってもらえたらと思う。子どもの成長を期待したい」と話した。