キングス大敗 TKbjリーグ第33戦


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キングス―島根 第3クオーター、シュートを放つドゥレイロン・バーンズ=20日、石垣市総合体育館(謝花史哲撮影)

 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区3位=23勝9敗)は20日、石垣市総合体育館で島根スサノオマジック(同2位=25勝9敗)と今季第33戦を行い、66―83で大敗を喫した。キングスは第1クオーター(Q)から出遅れ、追いかける展開が続いた。39―43とリードされて迎えた後半も島根の勢いを止められず、徐々にリードを広げられて勝利を逃した。島根との第2戦は21日午後0時半から同体育館で行われる。(観客2540人)

島根スサノオマジック(26勝9敗)
83―66(23―20,20―19,24―14,16―13)
琉球ゴールデンキングス(23勝10敗)

◆出だしから圧倒された
 伊佐勉監督(キングス)の話 出だしからエナジーレベルで島根に圧倒され、自分たちのバスケットをさせてもらえなかった。明日は必死に食らいついてハッスルしたい。

◆力差歴然、PO向け暗雲
 キングスの動きは明らかに鈍っていた。15点以上のリードを許した第4Qの終盤だ。選手の足は止まり、普段ならあり得ないようなミスを犯す。諦めずに大声援を送り続ける石垣のファンとは対照的に、キングスからは強さのかけらも感じられなかった。
 第1Qの3分を過ぎて1―11。この時点で力の差は歴然と現れていた。アウトサイドのシュートに頼りすぎるキングスに対して、島根は内外をうまく攻め分けて主導権を握った。タイムアウトで流れを切ったキングスが勢いを増し、一時は3点差まで迫った。しかし、キングスのペースになったのはこれが最後だった。
 リング下やノーマークの簡単なシュートを決められないキングスに対して、島根は攻守で手堅く、最後までリードを保ち続けた。岸本隆一は「キングスが目指すバスケができず、逆に島根のバスケをさせてしまった」と力を出し切れなかったことを認める。
 プレーオフ(PO)を占う上でも上位の島根との試合は重要だった。そこで大敗したことでPOの戦いに暗雲が立ちこめた。昨年と同じように、悔しい気持ちに包まれてシーズンを終えるのか。それとも、ここから奮起するのか。これ以上ファンを失望させないためにも、キングスが本気で変わらなければいけない。