放送アーカイブ、検閲利用を否定 審議会発言で島尻氏


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 【東京】島尻安伊子沖縄担当相は16日の衆院予算委員会で、昨年3月、民放番組などのデータを蓄積する「放送アーカイブ」構想に賛意を示したことに関して「特定の報道機関の状況を調べるためのアーカイブであるとの発言をした記憶は一切ない」との見解をあらためて示した。奥野総一郎氏(民主)の質問に答えた。

 島尻氏はこの審議会で「先日の選挙では私の地元(沖縄)のメディアがかなり偏っていた。あの時、あの問題をどう報道したか調査するのは大事だ」などと述べた。2014年の知事選や衆院選を念頭に置いた発言とみられていた。
 奥野氏は放送アーカイブについて「事後に報道番組のチェック、検閲に使われるのではないか」と懸念を示し、発言の真意を問うた。島尻氏は「多様な情報を伝える必要性ということについて発言したと思う。メディアリテラシーの向上が重要だという趣旨で発言した」と答弁した。