中部救急医療、インフル増で「危機的現状」


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎

 【中部】中部地区医師会(中田安彦会長)は21日までに、インフルエンザの流行で中部医療圏で外来や入院患者が大幅に増え、救急医療体制が危機的現状にあると発表した。夜間救急に対応する救急告示病院4病院で今月16日から18日にかけ許可病床数を超える入院患者が訪れ、あふれている。

 各病院で退院間近の患者を繰り上げ退院させるなどして病床管理しているが、医師会事務局は「それも限界を超え、近く紹介患者の制限や重症患者の受け入れが困難な状況が危惧される」としている。
 医師会では(1)体調が悪い時は、早めにかかりつけ医や診療所を受診する(2)重症でなければ休日や夜間の救急病院の受診を控える(3)休日・夜間の急な子どもの病気は「小児救急電話相談(♯8000)」で相談を-などと呼び掛けている。