キングス、大差完勝 TKbjリーグ第34戦


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キングス―島根 第2クオーター スペースに走り込んで3ポイントシュートを放つドゥレイロン・バーンズ=21日、石垣市総合体育館

 【石垣】プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区3位=23勝10敗)は21日、石垣市総合体育館で島根スサノオマジック(同2位=26勝9敗)と今季第34戦を行い、95―58で完勝した。

 キングスはパス回しやゴール下への切り込みがさえ、第1クオーター(Q)から10点のリードを奪い、その後も積極的な動きで点を重ねた。
 第3Qは3ポイントシュートで一気に突き離し勝負をつけた。キングスは27、28の両日、福岡県のアクシオン福岡でライジング福岡と2連戦を行う。
(観客2694人)

琉球ゴールデンキングス(24勝10敗)
95―58(20―10,19―15,27―22,29―11)
島根スサノオマジック(26勝10敗)

◆オフェンスできた
 伊佐勉監督(キングス)の話 アクティブにディフェンスから動けてオフェンスにつながり、いい結果になった。今季信じてやり続けたオフェンスが、しっかりできた。リーグ1、2位の島根のディフェンス力を見習い取り入れていきたい。

◆勝利も安定感に課題
 前日の大敗からキングスが奮起した。序盤から早いパス回しが機能し、スペースに入った選手が次々と得点。39―25のリードで迎えた後半も気を緩めることなく積極的に動き回った。3ポイントシュートも連続で決めるなど中と外が連携したプレーも力を発揮して、果敢な試合運びで終始、島根を圧倒した。
 第1Qはガードの岸本隆一や山内盛久が素早いボールタッチやゴール下へのドリブルで島根の守備に揺さぶりをかけ、スペースに入った選手が積極的にシュートを狙った。
 チーム最多20得点のドゥレイロン・バーンズは前半だけで17点を奪うなど序盤から試合を有利に運んだ。
 岸本は「ボールを持った選手がゴールに襲い掛かってくる怖さが(相手には)あったと思う」と、この日の攻めを表現する。一人一人がボールに絡む動きを見せ「いい状況判断の中で、いいシュートの選択ができた。動き続けるバスケができた」と評した。
 39―25のリードで迎えた後半は島根が3ポイントシュートで巻き返しを狙ったが、キングスも攻め負けず、巧みな動きで、さらに点差を広げた。
 岸本は「前日と戦術は大きく変わってない。気持ちの差。まだまだチームとして安定感に欠ける」と勝利にも満足はしていない。劣勢の中でチームを立て直すことに課題を感じており、「2日間で良しあしの差を極力なくすことが重要だ。危険な状態をいち早く察知してチームコントロールできるよう仕事がしたい」と気を引き締めた。(謝花史哲)