前町長との間に共謀はない 竹富町の談合事件 業者側2人が無罪主張 那覇地裁 判決は10月25日


前町長との間に共謀はない 竹富町の談合事件 業者側2人が無罪主張 那覇地裁 判決は10月25日 那覇地裁
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄県竹富町発注の海底送水管更新工事を巡る官製談合事件で、工事の最低制限価格を当時の町長から教示され、JFEエンジニアリングに落札させたとして、官製談合防止法違反と公競売入札妨害の罪に問われたJFE社の社員2人の公判が12日、那覇地裁(小野裕信裁判長)で開かれた。

 弁護側は弁論で、両被告と前町長らとの間に共謀はないなどとして無罪を主張した。結審し、判決は10月25日に言い渡される。

 最終意見陳述で62歳の被告は「前回までに話を聞いていただいたので、今回は特にない」と述べた。52歳の被告は「最低制限価格の依頼はしていないし、そういった情報が入手できるとは思っていなかった。(伝えられた)数字が最低制限価格の認識もなかった」と話した。