絶滅危惧種 リュウキュウヒキノカサ 本部半島で自生


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本部半島で自生しているリュウキュウヒキノカサ

 【北部】ごく近い将来、絶滅の危険性が極めて高い種として環境省が絶滅危惧1Aに指定している貴重なリュウキュウヒキノカサが、本部半島の一角で生き延びていた。草地や農道などの湿った場所で生えている。夏に葉がなくなり、肥大化した根で休眠する。

 花茎は1~5本。花は花茎の先に15ミリほどの花弁が5枚。花は光沢が美しいイエローレモン。
 方言で「アンダーバナ(油のような花)」と言われるだけあって、ピカピカ光る。植物の専門家は「辛うじて残っているが、絶滅しないか心配だ」と話している。
 和名は湿った場所を好むこの花をカエルの傘に見立てた。分布は沖縄、台湾、中国など。キンポウゲ科。(幸地光男通信員)