キングス、福岡に88―71 TKbjリーグ第35戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区4位=24勝10敗)は27日、福岡県のアクシオン福岡でライジング福岡(同9位=14勝22敗)と今季第35戦を行い、88―71で勝利した。第1クオーター(Q)の開始直後はミスが続いたキングスだったが、第2Qに好守備からリズムをつかんで前半を44―32とリードして折り返した。第3Qは喜多川修平の得点などでリードを広げ、第4Qはドゥレイロン・バーンズがチームを勢いづけて逃げ切った。福岡との第2戦は28日午後2時から同会場で行われる。(観客1050人)

琉球ゴールデンキングス(25勝10敗)
 88―71(19―19,25―13,19―13,25―26)
ライジング福岡(14勝23敗)

◆準備したこと遂行
 伊佐勉監督(キングス)の話 40分間、準備してきたことが遂行できたのではないかと思う。その結果、今までプレータイムが限られていた新城選手が、求められている以上のプレーを見せてくれたことは、チームにとって非常に大きなことだった。

◆持ち味、堅守速攻本領 序盤のミス立て直し勢い
 キングスが持ち味を存分に発揮した。前半から激しい守備で相手のミスを誘い、素早く攻撃に転じて点を重ねた。
 最大の武器である堅守と速攻が随所で光り、ボールと人を動かすバスケも貫き通した。第4Qには新城真司が今季初得点を挙げるなど、最後まで勢いは衰えなかった。
 19―19で迎えた第2Qから本領を発揮した。オールコートでプレッシャーを与えて福岡のリズムを狂わせると、ダブルチームや厳しいシュートチェックで失点を最小限に抑えた。攻撃では喜多川修平が3点弾3本全てを沈めるなど好調を維持し、後半にはバーンズとラベネルのコンビネーションも面白いように決まった。喜多川は「40分間、全員がアグレッシブにプレーして結果につながった」と振り返る。
 第1Qの開始直後に3連続でターンオーバーが飛び出すなど、スタートで一度つまずいた。それでもタイムアウトで嫌な流れを切ると、すぐに勢いを取り戻した。ラベネルは「苦しんでスタートしたけど仕切り直して、いいリズムで展開できた」と修正できたことを喜ぶ。
 福岡は主力の外国籍選手が負傷で欠場するなど万全ではなかった。その中でも気持ちを緩めずキングスらしいバスケを貫けたことは、今後の戦いに向けて収穫となった。