【北大東】1月28日の製糖開始以来、降雨の影響で収穫ができず、北大東製糖(宮城一也社長)では9日からようやく操業が本格化する中、17日、鹿児島県の谷山港から北大東村の江崎港に、今期導入計画の夏植え用完熟堆肥2025トンのうち、1船目となる762・5トンが荷揚げされた。
昨年度に引き続き、国の支援による「さとうきび増産推進支援事業」の一環として実施された。
港湾内には、1袋500キロのフレコンバッグ1525袋が所狭しと荷揚げされ、一時保管場所へ次々と運ばれた。
北大東島は畜産業がなく、収穫機械による踏圧と、サトウキビ単作・連作による土壌の劣化が進んでいる。このため潮害、干ばつに弱く、サトウキビの減産が続いている。北大東製糖、村、JAおきなわ北大東支店が一体となり、島外から鶏ふんや緑肥、堆肥を搬入し、地力向上を図ることで増産に取り組んでいる。
宮城社長は「昨年度から堆肥導入に取り組んでいる。輸送コストの問題はあるが、生産者の意欲につながっている」と話した。(上地順子通信員)