キングス連勝 3位浮上 TKbjリーグ第36戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区4位=25勝10敗)は28日、福岡県のアクシオン福岡でライジング福岡(同9位=14勝23敗)と第2戦(今季第36戦)を行い、77-73で勝利した。第1クオーター(Q)からリズムをつかめなかったキングスは第2Qにミスを連発して失点、前半を23-30とリードされて終えた。第3Qに入っても追いかける展開が続いたが、第4Qの勝負どころで津山尚大と山内盛久の3点弾が決まって逆転に成功した。キングスは3月5、6の両日、沖縄市体育館に高松ファイブアローズを迎えてホーム2連戦を行う。(観客1842人)

琉球ゴールデンキングス(26勝10敗)
77―73(14―14,9―16,22―17,32―26)
ライジング福岡(14勝24敗)

◆大きな1勝
 伊佐勉監督(キングス)の話 我慢する展開が40分間続いて選手が崩れかけたところを、選手同士で立て直しができた。今季はクロスゲームを勝ててなかったので、そういう意味でも大きな1勝になったと思う。また、アウェーで連勝することが難しいと実感した週末だった。

◆足止めず、耐えて逆転
 我慢の時間が長かった。第2Qでリードを許した後は追い上げても引き離され、なかなか主導権を握れなかった。第3Qは一時12点のビハインドを背負ったが、キングスの選手たちは耐え続けた。足を止めず懸命に守り、気持ちを前面に押し出してリングに向かった。そして、流れは徐々にキングスに傾いた。
 第4Q残り5分を切ってビハインドは7点。岸本隆一はフリースローを確実に沈め、イバン・ラベネルやアンソニー・マクヘンリーがインサイドで奮闘した。そして津山尚大が3点弾を沈め、1点差まで詰め寄った。高校時代を福岡で過ごした津山は、「たくさんの応援にプレーで応えられた」と胸を張る。
 粘る福岡に再びリードを広げられても、山内盛久が連続で得点し、残り時間33秒で試合をひっくり返した。マクヘンリーは「ベストゲームとは言えなくてもグッドゲームだった」と諦めずに戦い続けたことに達成感をにじませる。
 第2Qに不要なミスやファウルで失点するなど、課題もいくつかあった。それでも崩れずに白星を引き寄せ、岸本は「チームで勝ちを取りにいけたことは自信になったし貴重な経験だった」と振り返る。
 福岡との2連戦で得られた収穫を力に変えて、キングスが次のホーム戦に挑む。