国内女子ゴルフ初戦 ダイキンきょう開幕


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ティーショットの練習を行う川満陽香理=2月29日、南城市の琉球GC(屋嘉部長将撮影)

 女子ゴルフの日本ツアー開幕戦、ダイキンオーキッドレディスは3日から琉球GCで行われる。ことしから4日間大会になり、2日は昨季賞金女王のイ・ボミ(韓国)やリオデジャネイロ五輪出場を狙う大山志保らがプロアマ戦などで最終調整した。イ・ボミは昨季7勝と圧倒的な強さで日本史上最高額の2億3千万円強を稼いだ。前週の米ツアー、ホンダLPGAでは24位に入り「去年は賞金女王にならないと、と思ってやった。ことしも緊張はすると思うけど楽しくやりたい」とリラックスした表情で話した。38歳の大山は世界ランキングで日本人2番手の42位。五輪に出るには7月11日付のランクで日本の2番手以内が条件で、米ツアーで好調の野村敏京が43位と肉薄している。それでも「刺激を受けている。私も頑張ろうという気持ちになる」と前向きだ。オフには「これ以上できないくらい」の負荷をかけたトレーニングに取り組み、強化に努めた。「やるべきことをやって、出場権を取れれば」と意気込んだ。

◆川満陽香理/慢心なく、優勝狙う
 川満陽香理に慢心はない。昨年のダイキンオーキッドは県勢最高の4位に入ったが、「去年のことは忘れて自分のゴルフに集中するだけ」と宣言する。上位入賞した前回の光景を振り返ることはなく、今大会でさらに好成績を残すことだけを目指している。
 2月29日と1日に行われた練習ラウンドでコースの状況を入念にチェックした。初日は台風並みの強風が吹き荒れる中のラウンドで、2日目は一転して穏やかな天候の下でプレーした。「大会は4日間あるので風はいろいろと変化するはず」と正反対の環境を経験できたことをプラスに捉える。それでも、「どういう状況でも自分のゴルフは見失わない」と天候に左右されるつもりはない。
 ツアー34戦に出場した昨季は、「試合に出ないと分からないことを多く得られた」。1年間を戦い抜いて見えてきた成果と課題を整理するうちに、「全体的なレベルアップが必要だ」と感じるようになった。オフシーズンは連戦で消耗した体力の回復に力を注ぎ、ラウンドも精力的にこなした。
 「またダイキンが始まる」と開幕戦を心待ちにしており、「いいスタートを切りたい」と願う。地元の声援から多くの力をもらっているようで、「優勝を狙いたい」と上位進出に意欲を示した。(平安太一)