【中部】海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)に昨年11月から暫定配備されている米空軍の無人偵察機「MQ9」が11月ごろから米軍嘉手納基地に配備される計画を受けて、防衛省の関係者は6日午前9時、基地周辺自治体の一つである北谷町を訪れ、配備計画について説明した。
沖縄防衛局の伊藤晋哉局長らが、渡久地政志町長と面会した。
MQ9の嘉手納基地への配備は、沖縄を含む南西諸島での警戒監視・偵察活動の強化が目的。配備は8機で、今月中に機材の運搬など準備を始める。配備期間は現時点で決まっていないという。
防衛省は、同機は滞空時間が32時間と長く頻繁な離着陸がないことや、騒音は上空120メートル飛行時で約75デシベル程度で、戦闘機と比べて騒音は小さいことなどを説明した。
説明を受けた渡久地町長は「(配備の)期間を明確に示してほしい。影響を受ける市町村の意見を丁寧に聞き取り、基地周辺の生活環境の影響に特段の配慮をするよう強く申し入れた」と話した。
MQ9を巡っては、今年8月に、鹿屋航空基地で滑走路をオーバーランし、地上施設に接触する事案が発生していた。
防衛省は午後にも、沖縄市と嘉手納町に配備計画を説明する。